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プライスレスなものへの投資

  • 2013/11/14(木) 11:39:37

またしても自転車関連のお話で恐縮です。

先日、シーズン中からの懸案であった、クランクの交換をしました。
IMG_0501.jpg

これまで使っていたものよりも10mmも短いものへの交換で、実際には乗ってみないと
わからないなぁ、と思っていたのですが、予想以上にGood!!
信じられないほど軽く回せます。こんなことなら、もっと早く交換しておけばよかった、
と半ば後悔すらしましたが、これで、また来シーズンのタイムアップが狙えそうです。

さて、今年はシーズン最後のレースであるハワイのアイアンマンで、自身のコースベストの
タイムを出すことができ、自分でも驚きましたが、今年はそれなりに投資しました。

(1) バイクフィット:
 自分の体にあった自転車のセッティングを行うためのプロフェッショナルサービス。
 専用の機械を使って、実際に自転車をこいでみて、無駄な動きがないかを評価し、
 理想のポジションに近づけるというもの。
 詳しくはこちら⇒ http://bikefit.jp/fittingservice/

(2) バイクシューズ:
 ポジションを修正するにあたって、以前から気になっていたクリート
 (シューズをペダルに固定するための靴の底に取り付けるプレート)の
 セッティングを、同じくバイクフィットでみてもらい、最適化するために、
 思い切って新しいシューズで調整してもらうことにした
IMG_0500.jpg

(3) サドル
 バイクフィットの際に使ったサドルが非常に使いやすかったので、直後に交換
 幅広で、真ん中がくぼんでいるのがミソ
IMG_0498.jpg

(4) DHバー(トライアスロン、タイムトライアル時に使う、前に突き出したハンドルバー)
 これまで、レースのたびにアームパッドが緩んで、後半、集中できなくなっていたので
 ハワイのレースの前にアームパッドの部分だけ交換
 (このパーツだけはやや時代遅れの感があります・・・)
IMG_0499.jpg

(5) クランク(前述):
 バイクフィットの際に、10mm短いのが理想、と診断されていたので、前述のとおり、
 つい先日に交換。 

タイヤ等の消耗品をのぞけば、ざっとこんな感じですが、全部で10ウン万円の投資となりました。
その結果がハワイのコースのパーソナルベストとして現れました。
今回の投資とその結果としてのタイムはROIとして金額換算できるものではないですが、
私にとっては、まさにプライスレスな、非常に意味のあるものでした。
50歳も過ぎ、もうタイムの伸びは期待できない、と思っていたものが、
20~30代でなし得なかった結果が出せた、ということ。
そして、年齢を理由にチャレンジをあきらめてはいけない、と思えたこと。
つまり、費用対効果として、金額換算できないプライスレスな『自分に対する自信』
得ることができたのです。今、来シーズンへ向けて、とてもワクワクしています。

『プライスレス』の基準は人それぞれ、一概には決められませんが、企業でも個人でも
プライスレスなものへの投資が重要なのは、言うまでもありません。
そのことを改めて認識した今シーズンでした。
(ちょっとどこかのカード会社のCMみたいになってしまいましたね(笑))

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10回目のアイアンマン・ハワイ

  • 2013/10/31(木) 19:01:34

レースの報告ばかりで恐縮です。(ちゃんと仕事もしてますので・・)

4年ぶり、そして記念すべき10回目のIRONMAN World Championship @Kona に出場してきました。
初めてこの大会に参加したのが1991年29歳の時。その後、時は流れて、22年。
その頃からコナの町って今と大して変わってないな、って思うとなかなか感慨深いです。
この町にきたら、「ただいま」って言いたくなる。やはり、ここは聖地です。

今回は35周年と言うこともあり、キンカメ脇の通路にはこれまでの過去のポスターが
すらりと並べられおり、記念大会の気分も盛り上がります。
EventBanner_KingKame.jpg

過去、15周年、25年周年の大会には出場していたので、35周年も何とか出場したいと
思っていました。出場できて本当に幸せでした。
ちなみに、20周年と30周年のときには出場できていないので、どうも、末尾5年の記念
大会だけに縁があるみたいです。45周年も必ず、といいたいところですが、その前に、
何とかジンクスを破って、40周年記念には出場したいものです。

さて、前振りはこの辺にして、レースについてレポート。
カナダから7週間後のレース、当初はもう一回追い込んで、と思っていたが、予想以上に
疲れの抜けが遅く、3週間が経っても、バイクに乗ると疲れている、と感じてしまう。
仕方がないので、回復最優先にして3週間前まで、できる範囲でがんばり、その後、
1週間毎に、休養⇒刺激⇒調整という流れでレースを迎えることとした。

●Swim ⇒上がってびっくりの1時間1分台 SwimSkinは偉大だ
 真ん中よりもやや外側から、チームメイトの隊長、ゴーイチ、龍太とほぼ同じ位置から
 スタート。
 スタートから飛ばすと、またしても過呼吸になってしまう、と思い、無理せず、
 回りの流れに乗って泳ぎ始める。とはいえ、ハワイ。他のレースよりペースは速い。
 思ったよりもスタート直後のバトルは激しくなく、落ち着いて、最初から左右呼吸が
 できたせいで、過呼吸にならずに済んだ。水温によるところも大きいかもしれない。
 ともかく、リラックスしてスタートできたのは大きかった。
 
 スイム全般で所々バトルはあったものの、総じて、マイペースで泳げたのがよかった。
 しかも、SwimSkinのおかげで、腰が落ちず、後半までスピードが落ちない。いつもなら、
 ラスト1キロくらいでは、疲れが出て、結構抜かれてしまうのだが、今回は最後まで
 ペースを落とさず、最後でも何人かを抜いて、スイムアップできた。
 
 泳いでいるときも、「今日は調子いいな」とは思ったが、「きっとコンディションが
 いいから、全般的に速いんだろうな」と思い、あまり結果を期待しないで時計をみたら、
 なんと、1時間1分台!!いや、速いわ。ハワイでのベストタイム!
 トランジッションに走って行く間に、知人の石倉さんが「御大!」と声をかけて抜いていく。
 (御大:トライアスロン界での私のニックネームです・・)
 やっぱ、速かったんだ、とここで実感。
 カナダと違って、気持ち的に余裕をもってバイクへ。

 タイム 1:01:57 総合420位 年代別20位
 
●Bike ⇒高回転低出力の走りがうまくいった
 カナダの反省から、とにかく、筋肉に負荷をかける走り=乳酸がたまりそうな出力は
 極力避け、ギアを軽くする事を心がけて走らせる。こうすると、DHポジションの時間が
 長くなり、空力的にも負荷が少なくなる。そのために、今回はリアスプロケットを12-25T
 に変更してきた。(結果的には風がそれほど強くなかったので、25Tは使わなかったが・・)
 
 KuankiniHwyの最初の折返し後、すこししたところで隊長とすれ違う。かなり
 飛ばしている様子なので、追いつかれるは時間の問題だな。その後もチームメイトの
 川島ほか、何人かの知り合いとすれ違う。
 
 Qeen-Kに入っても石倉さんは視界に入っている。悪くないポジションだ。しばらくすると
 隊長が追い越していく。速い!!調子よさそうだ。「Push!Push!」と声をかけ、見送る。
 その後も、どんどん抜かれていくが、とにかくマイペース維持を心がける。
 風が弱いせいか、低出力でもアベレージスピードはそれほど遅くない。今回ほど、Hawiの
 折返しが近く感じたのは始めてだ。そのくらい、楽に行けたと言うことだろう。折返し後も
 アベレージは36km/h台だ。こりゃ、ひょっとすると、と思ったが、過去、このあとで
 何度も痛い目に遭っている。がんばらないように、と言い聞かせる。
 折返し後の下りは、風が弱いせいか思ったほどスピードがでない。こんなんだったら
 11-23Tのほうがよかった、と思ったが後の祭り。でも、乳酸は貯めないように回していく。
KonaBike001_bysaito.jpg

 しばらくすると、TRIONのジャージが目に入ってきた。え、誰?
 まさかのゴーイチだった。追い越し際に「どうした、メカトラ?」と声をかけるが、目に
 力がない。どうも調子が悪いみたいだ。「がんばろう」と再度声をかけ前へ。
 
 110kmも過ぎると、向い風も強くなってくるとともに、やはり疲れも出て、徐々に
 スピードが落ちてくる。回りの選手も同じみたいだった。自分を追い越しても、
 そのままのスピードで進みきらず、こっちが前に追いついてしまう。足を止めるか、
 そのまま抜くか、と迷うシーンが何度もあったが、これがいけなかった。
 気が付くと、目の前にはレッドカード!「ええ、そんな・・・」
 (注:ハワイの大会では自転車で田の選手のすぐ後について走ること(ドラフティング)
    が禁止されており、これに違反した、ということで、レッドカードが出された)
 一気に力が抜けた。テンションがガクッとおち、間違い無く、しばらくはスピードダウン。
 なんで、ここレッドカード??? 
 あれこれ考え、少しふてくされたが、ここでくさっていてもタイムは戻ってこない。
 まだ失格になったわけじゃない。次のペナルティーBOXで少し休憩、と思えば気が楽だ。
 そこまでがんばろう、と気合いを入れ直して進む。

 しばらく行くと救急車が見えてきた。どうしたんだろうと思ったら、なんと、石倉さんが
 顔をしかめてうずくまっている。「大丈夫ですか?」と声をかけるも一瞬で通り過ぎてしまう。
 心配だ。しかし、風も強くなってきて、人の心配ばかりもしていられない。とにかく
 スピードが上がらない。このままでは前半の貯金を使い切ってしまう。しかし焦っても
 仕方ない。ともかく、我慢我慢で足を使いすぎないように進む。

 140k過ぎ、ペナルティBOXが出てきた。仕方なく、ここでSTOP。
 (注:先程のレッドカードのペナルティが4分。そのため、ペナルティBOXで4分間、
    停止しなければならない)
 BOXにいた係員にナンバーを告げて待ったが、どうも、タイムを計っているようには
 みえない。回りを見ると、みんな自身でストップウォッチを持ってタイムを計っている
 みたいだ。
 え、オレのタイム、誰も計ってないの???焦っていたら別の係員がやってきて、時計を
 渡された。4分計れ、という。え、何言ってんの、もう1分以上止まってるのに!!
 もう1分以上待ってるぞ!って騒いだら、最初の係員がやってきて、2:45で出ていいよ、
 言われ、ちょっと気持ちもおさまる。本来なら、ペナルティの時間にはトイレ等もNGなの
 だが、特に何も言われなかったので、ここで小用を済ませ、リフレッシュ。
 残りは約40キロ、気持ちも入れ替えて、再スタート!

 それにしても、ここまでに、川島、龍太に抜かれていない。おかしい、そんなにオレが
 速いわけがない。きっとペナルティーで止まっている間に行ってしまったに違いない。
 ま、それが妥当だよな、と思いつつ、バイクゴールを目指す。
 
 空港が見えてきたら、もうあと少しだ。ここまでくれば風も少し収まってくるので、
 スピードも上がってくる。以前なら、このあたりでは腰が痛くて、DHポジションはとても
 とり続けられない状態になっていたものだが、春先にポジションを大幅に変えたことが
 よかったようで、今回は無理なく、DHポジションで走れる。これも大きな収穫だ。
 結果的には後半向い風でアベレージを落としたものの、目標の5時間40分を大きく
 上回る、5時間20分台でバイクを終えられそうだ。
 多少の余裕を残したつもりで、バイクゴール。

 タイム 5:23:24 総合883位 年代別45位

●Run ⇒足が前に出ん!
 バイクであまり踏んだつもりはなかったので、普通に走れると思ったが、足が動かない
 というよりも、体重が前に乗らず、後傾して走ってる感じ。これじゃ、スピードが上がる
 はずがない。どうやら、予想以上に足を使ってたみたいだ。レース前の作戦としては、
 Bikeを5:40くらいで余裕をもって上がって、ランで3:30台、のはずだった。そのために、
 キロ4分半のペース走をそれなりにやってきた筈なのに。

 ともかく、重い足はなかなか回復しなかった。しかし、10-15キロ走った後に、急に動き出す
 ときもあるし、と思って、序盤は我慢。それでもキロ5分で走るのが精一杯だ。
 Alii Dr.の折返しに向かう途中で、りょーちん、隊長とすれ違う。2人とも調子よさそうだ。
 前後して、ゴーイチが追い越していく。さすがに地力があるから速いな。あっという間に
 見えなくなる。

 それにしても、先行している筈の川島、龍太が来ないな、と思っていたら、折返しを
 過ぎてしまった。まさか、と思っていると、しばらくして、川島が見えてきた。
 なんと、バイクまでは先行していたみたいだ。なんともあり得ない展開!本来なら
 ここで気合いを入れ直すべきところだが、足が動かないので、気持ちも上がってこない。
 特に、上りでは全く足が上がらず、極端に速度が落ちてしまう。気持ちも滅入ってくる。
 それでも、エイド以外は歩かないよう、自分に言い聞かせ、なんとか踏ん張る。
 Alii Dr.の途中で川島が軽快に追い越していく。さすがの走り。全くついて行けず、
 やはりみるみるうちに見えなくなる。

 このあたりで、もう、気持ちも切れていたかもしれない。その後、重い足にはとても苦痛な
 PananiRd.の激坂を歩くように上り、ようやくハイウエイに。
 ハイウェイに入ると所々ある下りで少しは足が動き、ピッチが上がってくる。この勢いで
 上りも最初は行けが、長い上りになると、やはり急激にペースダウン。エイドで歩きながら
 補給して、また走り出す。ほとんど、この繰り返しとなってしまった。

 起死回生を狙い、20k過ぎでコーラを飲む。一瞬、元気になったものの、あっという間に
 またタレる。あとは、スペシャルエイドの補給食で再度チャージだ、と思っていたが、
 スペシャルエイドがなかなか出てこない。スペシャルエイドの位置を間違えていたのだ。
 なんたる失態。エナジーラボに入って応援が少なくなると、気持ちが折れてくる。
 もう、とりあえず、歩いていないだけ、という状態。いつものことだが、非常に長く感じる。
 折返し後、ようやくスペシャルエイドにたどり着くも、気持ちは上がってこない。
 スペシャルをポケットにいれ、一部補給して、ゆっくりとまた走り出す。

 ハイウェイに戻り、いくつかのエイドを過ぎたところで、見慣れたジャージを着た選手が
 倒れている
。誰だ?!ゴーイチか?完全に、大の字になって寝ている感じ。
 それにしても、周りには誰もおらず、一体どうなってるんだ、とやや怒る。
 「大丈夫か?脱水?」と声をかけるが、最初は全く反応がなくマジでヤバイのか?
 と思った。が、その直後、ふと気づいたようで、「大丈夫です」というが、力がない。
 ボランティアに声をかけ、給水等を頼むが、ゴーイチが断っていたようなので、少し安心
 して、先へ進む。

 それにしても、足が動かないときのハイウェイは長いな~。30キロ過ぎでコーラを入れても
 身体の反応は鈍く、相変わらず。唯一、スピードが上がるのは、知り合いの応援だけだ。
 ハイウェイが終わるあたりでは酒井夫妻(サム・絵美)が目一杯応援してくれた。
 ありがたかった。
 
 ハイウェイからPananiRd.に戻れば、ゴールまであと1マイル。ここからは完走の喜びに
 浸りながら走ることができる。
 KuankiniHwyでは、高橋家の子供たちとミキティ、薫、そしてリタイヤしたらしい
 龍太が目一杯応援してくれている。ここで、豪一の様子を伝え、先を急ぐ。
 
 Alii Dr.が見えてきた。ここを曲がれば、ゴールはすぐそこ。感動の瞬間だ。
 あとは観客の声援を力にゴールでどんなポーズをするか、を考えるのみ!
 観客をあおり、声援をもらい、自分の力に変え、とにかく完走の喜びを表現するために、
 でガッツポーズでゴールに向かう。
 帽子を取り、サングラスを頭に挙げ、ゴールの準備。そして、歓喜のゴール!

 タイム(Run) 4:02:51 (Total) 10:35:47 総合980位 年代別60位
Goal001.jpg

いや、疲れました。
ゴール後、ボランティアにHow do you feel? と聞かれ、Exhausted!(疲れ果てた)と
答えるのが精一杯。ゴール後の選手エリアで先にゴールしたりょーちん、隊長、同宿の
竹谷さんとまったりしているとゴーイチもゴールし、ちょっと安心。リタイヤの龍太は
残念だったけど、これでTRIONが全員戻ってきた。
仲間が多いってのは、やはり楽しいし、頼もしい。
Goal005.jpg
 
今回、最終タイムは平凡なものでしたが、まさかのSwim、Bikeでのコースベスト
自分でも驚きました。まさかこんなタイムが出せるなんて。
でも、これでまた、挑戦する気持ちが強くなりました。
もう無理だろうと思っていた、夢の「ハワイでのサブ10」が少し現実のものとなってきました。
これまでは年齢を理由にあきらめていたけど、まだまだがんばれそうな気がしてます。
ということで、来年もハワイ目指して、そして夢のサブ10目指して、がんばります!!

ブログの引越しをしました

  • 2013/10/31(木) 13:57:51

これまでつかっていたブログサービスが近日中にサービス停止する、ということでいたので、別のブログサービスに引越ししました。
デザインはそのままで、目新しいこともとくにはないのですが、これを機にきちんと更新していこうと思っています。また、時間のあるときに見ていただければ幸いです。

エイピーサクシード 代表  鈴木 雄久

アイアンマンカナダ

  • 2013/09/09(月) 10:47:26

諸般の理由により、ブログの更新が滞っておりました。

こんなときだけ、とも言われそうですが、たまにはご報告を。

アイアンマンカナダに行ってきました。
結論から言うと、決して満足のいく内容ではなかったものの、おいしいビールを飲むためにがんばった結果、文字通りロールダウンでコナのスロットが転がり込んで来ました。

自分としては、カナダ前、最後のアイアンマンが2010年のチャイナで、しかもこの時はランでリタイヤ。
さらに、直近の2年間はロングのレースにすら出ていなかったので、不安満載。
とにかく完走しなきゃ、と思いつつ臨んだのでした。

それにしてもウィスラーはいいところで、景色は雄大、気候はカラッとしていて、昼間でも木陰に入るとヒヤっとする高原気候。最高に気持ちいいところでした。

ウィスラーの山からの眺め


ただ、その分、朝夕は予想以上に寒くて、レース前にアームウォーマー、手袋を購入する等、急遽、寒さ対策を強いられることとなり、いつもと違ったレース準備となりました。
blog_import_527071c77c8e2.jpg
             ここがスイム会場

●Swim ⇒アップ不足で過呼吸気味になる悪いクセが・・・
 コースは台形のコースを2周回で陸に上がらずにそのまま2周なので比較的泳ぎやすい。
 前述の通り、朝の気温は低く、8-9度くらいだったかと。しかし、水温は20度以上あるので
 湖面からは湯気が・・・。こんな状況でスイムをするのは初めてで、しかもフローティング
 スタート。スタート待ちの間に身体が冷えていく。
 プロスタートから10分後、2000人以上が一斉スタート。スタート地点の幅が広かったため
 か、スタート直後のバトルはそれほどでもなく、比較スムーズに泳ぎ始める。
 しかし、スタートからしばらくすると息苦しくなり、ピッチが上がらなくなってくる。
 最近のレースで気合いを入れてスタートすると陥る悪いパターン。運悪く、第一コーナー
 近くでこの状況に陥る。スタートが広い分、第1コーナーでバトルが発生するのは必至で、
 案の定、きつい状態でバトルが始まる。何とか、第2コーナーまでは我慢しつつ進むもの
 の、第2コーナーを曲がった後、前のつまりと苦しさとで、2、3度、平泳ぎしてしまう。
 ここで、若干のロスはあったものの、気持ち的には少し落ち着いてきたので、マイペースを
 心がけて先を進む。
 2周目に入ると平常状態になったので、リラックスして大きく泳ぐようにし、なるべく人の後を
 泳ぐことを心がけ、省エネ省エネ。
 しかし、岸に上がって時計をみて、ガックリ _| ̄|○ 1時間4分もかかってる。
 ウェット新調したので、もっと行けると思ったのに・・・
 ま、平泳ぎしてちゃダメだよね。
 タイム 1:04:27 総合264位 年代別15位
 
●Bike ⇒予想以上に早く足が売り切れ 自分が嫌になってくる
 前々日の下見の結果、予想以上にアップダウンがある事がわかり、特に150k過ぎから続く
 だらだら上りは消耗しそうな感じで、後半に向けての温存が必要、と感じていた。
 が、しかし・・・
 スイムアップが予想よりも遅かったために、ちょっと焦っていた。トイレにも行きたかった
 が、何とかなるだろう、という何の根拠もない読みの元、バイクスタートを急ぐ。
 バイクは最後の練習で思ったよりも乗れたので、自分を過信していたのかもしれない
 回りのペースにつられて、ハイペースで飛ばしていく。
 途中でモンちゃんに追いつき、声をかける。しばらくすると、りゅーたくんが追い越していく。
 みんな、いい位置で頑張っている。
 上りは結構外人さんを抜けるので、特に力が入ってしまう。これがいけなかった。いつも
 より踏み込むペダリングになっていて、脚を使いすぎていたみたいだ。オリンピック会場の
 折返しへの上り(20-30k地点あたり)で徐々に足が重くなってくる。この時には、下りに入れ
 ば、また復活するだろうとタカをくくっていた。折り返し後、しばらく下った後に再度上って、
 一旦、ウィスラーの町に戻ってくることになるが、足は重くなる一方。この上りで、
 徐々にペースダウン。下りでも踏み切れず、なかなかペースが上がらない。
 ウィスラーの町からペンバートンという町まで、20kほど下り基調が続くが、ここでもやはり
 踏み切れない。ここで、モンちゃんに逆転される。
 実はこのころ、そろそろオシッコが我慢できなくなってきて、それもあって集中しきれなく
 なっていた。しかも、眠い。補給はしているはずなのに・・・補給しても、なかなか眠気は
 なくならず、ダブルの集中力低下要因が・・・
 ペンバートンの町から折り返しまではほぼ平地。ここで、何度かトイレに行こうかと迷った
 が、なかなか止まる決心がつかず、ペースが上がらない状態でゆるゆると進んでいく。
 何とか折り返し(120k手前)まできたものの、もう集中力も続かないし、ペースも上がら
 ない。
 眠い。結局、120k過ぎのトイレで止まって用を足す。1リットル以上は出たんじゃないかと
 思うほど大量に放出し、すっきりしたら、少し集中力が回復してきた。回すペダリングの
 感覚が戻ってきて、少しずつペースが上がってくる。速い人を見つけ、ドラフティングに
 ならない距離を保ってつくようにして、ペースを上げる。
 そうこうしているうちに、ペンバートンの町を過ぎ、最後の上り区間に入る。最初は好調で
 上りでペースダウンした人たちを次々にパスしていく。この当たりで、トイレに行く前に
 抜かれたぶっちー(岩淵君)をパスし、さらに進む。
 合わせて、ごーいちにも応援され、気合が入る。このまま、上げて行こう!
 と思うのもつかの間、やはり長いのぼりは徐々にたれてくる。
 また、足が動かなくなってきた
 とはいえ、あと20kもない。何とか頑張るしかないと自分に言い聞かせつつも、上りの前半で
 抜いてきた人たちに抜き返され、集中力がさらに落ちてくる。
 うーん、何とかならんか、と思いつつも、何ともならない足を引きずるようにしてなんとか
 バイクフィニッシュ。
 タイム 5:43:34  バイク終了時 6:51:32 総合338位 年代別17位
 
●Run ⇒人間、その気になれば行けるもんだね
 この時点で、半分、コナはあきらめかけていた。
 しかし、ここで'94年のハワイのレースを思い出した。この時はスイム、バイクといいところ
 無く、せめてランだけでも、と思って飛ばしたら、ランのベストラップが出たのだった。
 再来と言わないまでも、ある程度のタイムを出して、おいしいビールが飲みたい!!
 バイクの嫌な運気を捨て、気分を変えるるために、ランギアのバッグに入れてあった
 ノースリーブのトライトップに着替え、ランスタート。補給食をポケットに入れ、
 手には脱水防止のOS1ゼリー。
 本格的なランの体制に入ったところで、ペースはまずまず。キロ4分30-40秒くらいだろう
 か。ともかく、このペースを維持するようにフォームを意識して進む。
 ランのコースはダートのアップダウンを含む2周回のコース。予想以上に小刻みなアップ
 ダウンがあり、体力を奪っていく感じ。
 バイクで売り切れた足はそう簡単には戻らない。スタート時のペースは維持しきれなく
 なり、徐々に落ちていく。1周目はなんとか我慢したものの、2周目に入って少し安心したの
 か、止めどなくペースが落ちていく感じがする。所々、ペースアップするものの、なかなか
 続かず、何度もあきらめかけたが、そのたびにビールを思い出し、何とか踏みとどまる。
 30k過ぎでやや空腹感を感じ,しっかりと補給。暑くないので、カーボショッツ等の甘いもの
 も普通に身体が受け付けてくれるのが助かった。
 ラスト8kくらいだっただろうか、そろそろコーラパワーを使おうと、コーラを補給
 これがかなり効いた。いつも練習終わりにコーラを飲んでいたので、身体ももう終わりと
 思ったのか、気分も変わり、いいフォームでエイドを飛び出す
 このまま行けるか、と思ったが、それほど甘くはなかった。途中でたれたところもあったが、
 3k手前くらいでコーラを再チャージ。1回目ほどは効かなかったが、それでも少し回復。
 ラスト2kくらいはとにかく、集中して走れたと思う。
 そして、ラスト1kと過ぎたところで見覚えのある選手を視界に捉えた。ひょっとしたら、
 ランの前半で自分を抜いていった同年代の選手はないか?調子も戻っていたので、
 半信半疑、ペースを上げて近づくと、ふくらはぎには「50」の文字が!
 こりゃ行くしかないでしょう、と一気にパス
 そのまま着かれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、とにかくペースを上げて、ゴールに
 向かう。
 ゴール手前、大勢の歓声に後押しされ、ともかく完走できた事がうれしくて、ガッツポーズを
 しながらゴール!!
 タイム 3:47:18 Total 10:42:30 総合264位 年代別 11位

●運命のロールダウン
 ゴール後、TRION勢揃いでビアハウスで乾杯!!
 全員完走できてよかった!!
 我慢していたビールをたらふく飲んで、大満足。
 その日はさすがにそのままダウン。
 
 さて翌日。
 さすがに11位ではクオリファイはないだろうと思っていたが、自分で試算した結果では
 8、9スロットくらいは50-54で割り当てられると思っていたので、ロールダウンの可能性は
 ある。
 割当数を確認すべく、りゅーたくんと登録会場に向かう。
 発表を見たら、なんと、割り当てスロットは「9」 2つ落ちてくれば可能性有りだ!
 そしてロールダウンの発表。
 「50-54、9つ中7つが登録済み、2つロールダウン」のアナウンスが聞こえた瞬間、
 TRIONのメンバーから「やったー!おめでとう!」と祝福を受ける。
 やった、コナだ!!
 ロールダウンの自分の名前が呼ばれると小躍りしながら発表者の所に走って行った。
 それを見た発表者は大きく手を広げていたので、思わず、抱きついてしまう。
 レースの内容はともかく、コナの権利が取れた。とにかくうれしかった。
 
 あとからよく見たら、12位の人とは32秒差。32秒差が天国と地獄を分ける結果となった。
 最後に抜いたのがやっぱりよかったんだ、あきらめないでよかった!と本当に思った。

IMcanada_RollDown.jpg
 
 
今シーズンは2~4月で故障と仕事でほとんど走れず、5月半ばからの本格的な
トレーニングだったので、この結果はこれ以上、望むべきもないものと思っています。
そして、いろいろな人に支えられた結果だとも思いました。
一緒に練習してくれた、TRION、Tri-gullsの皆さん、
本当にありがとう!!


しかし、決して納得のいくレースではなかったので、何とか、この借りをハワイで返したいと
思っています。
あと1レース、夏はまだ終わらない・・・

Windows 8の価格が気になる

  • 2012/10/29(月) 20:00:40

ご無沙汰しておりました。
ようやく秋らしくなってきましたね。
昼間のランニングはまだ半袖短パンでなんとか行けますが、
朝夕はさすがに厳しくなってきました。

さて、先週はIT業界にとっては非常にインパクトのあるニュースが目白押しでした。
iPad mini、Windows 8、Kindle・・・
個人的にも物欲がかなりそそられており、抑制するのに四苦八苦。

そんな中で個人的に一番気になったのは、Windows 8の価格です。
「Windows 8発売、3300円のダウンロード販売も開始」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121026/432763/?m 
えっ、と目を疑いました。
何しろ、これまでWindowsのアップグレードといえば、1万円以上はするものと覚悟していたので、かなりの予想外です。パッケージ版でも5,495円(Amazonでの価格)です。
なんか、狐につままれているような・・・

「またどうせ高いんでしょ?」って思っていた私は、今回はアップグレードなしだな、と決め込んでました。
というよりも、そもそも、3年に1度、大した変化のないものに1万円以上も払わされるようなものと決別した方がよいのではないか、とまで思っていました。

そして、こんなコラムも発見して、かなり同意してしまいした。
「まもなく発売の「Windows 8」、購入前に知っておくべきこと」
http://japan.cnet.com/news/commentary/35023388/?tag=nl
(このコラムの中の "自分に問いかけてみるべき質問" の一番最初に、
 "--そもそもあなたは今後もWindowsを使い続けたいと思っているのだろうか、それとも別のOSに乗り換えた方がいいのか。" とあります。まさに、「使い続けるのか」という疑問が特にアップグレードの価格の点で発生していたのです。)
ただ、今回、この価格の問題はかなり緩和された形ですね。
それでもまだ、OS Ⅹ Mountain Lionの1,700円に比べりゃ2倍近く高いんですけどね。

それにしても、3年前とは大違いですね。
ちなみに、3年前、Windows 7にアップグレード(Vista⇒7)したときには、やはり「発売記念優待パッケージ 数量限定」版で18,880円。どう見ても殿様価格です。他に選択肢はないから、高くても払うだろ、的な値付け。
これと比べると、今回はパッケージ版でも1/3以下に下がっています。
そもそも3年前にはiPadはなかった。タブレットなんてものがなかった。
それがいまやパーソナルコンピューティングの主役になりつつある。営業マン端末の主流になりつつある。
今回のWindows 8の機能がタブレットを前提にした作りになっている事を考えると、この流れには乗らざるをえないということでしょうね。ついでに価格面でも(iOSのアップグレードはそもそも無料ですからね)。全てにおいて、Appleにひっぱられている、という印象です。

「なりふり構わぬ」という印象すら受けますが、しかし一方で、こんな記事もありました。
「iOS 6のビジネス向け6機能と「Surface」の脅威について」
http://jp.techcrunch.com/archives/201210286-business-friendly-features-in-ios-6-and-what-they-say-about-the-new-surface-threat/

既存の企業インフラの多くをMSが握っている事実は否めないから、基幹系との親和性で攻めてくるとMSは強いかも?ということなんですね。確かにその通りです。
この動きが加速すると、ひょっとして来年以降、勢力図が変わってくる可能性があるかもしれませんね。
そうなれば、面白くなりそうです。
いずれにしても、ユーザーとしては、よいものが安く使えるのが一番ですからね。

P.S. 結局、Windows 8へのアップグレードは年末まで様子を見ることにしました。
   それまでにいろいろと情報を集めようと思っています。
   いずれにせよ、入替には結構な時間を要しますから、あまり軽々しくお試し、
   って言うわけにはいきません。